ゆーとびら!

小田扉先生ファンのブログ。漫画の感想や普通の日記など。まったり更新。

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くそったれな

年賀状の印刷をミスって、予備の年賀状の印刷もミスってしまった。

ためいきをついて、追加の年賀状を買いに街に出る。

年末の日曜日の雑踏。クリスマス前でにぎやかな大通り。
目的の店に近づくにつれて、なにやら大きな声が響いているのに気づく。
選挙活動の時期ではないはずだが、内容は政治に関することのようだ。
どんどん大きくなる声、歩道の真ん中で拡声器で叫ぶおっさんが一人。
皆、おっさんを避けて通る。その中には「うるさいなぁ」と愚痴る声も混じっていた。

おっさんはとにかくうるさかった。
うるさいだけでもかなり不快だったのだが、
政治への不満を訴える中で、特定の人達へ差別と偏見に満ちた意見を述べていた。
私はおっさんを金属バットでぶん殴りたい気持ちになったが、心を無にして目的の店に入った。

混雑した店の中、大行列のレジに並び、年賀状を買って店を出る。
まだ、おっさんの大声が響いている。

おっさんの近くに行きたくないので、普段と違う道を通ろうとしたときだった。
私が通ろうとした歩道―おっさんのちょうど斜め向かいの歩道に、学生服を着た少年たちが並んで立っていた。
彼らはこの寒空の下、拡声器も持たず、「募金をお願いします!!」と懸命に叫んでいる。
おっさんの不快な叫びに掻き消されそうになりながらも、彼らは必死に叫んでいた。
私はまたおっさんをぶん殴りたくなった。

私は財布から気持ちばかりの小銭を出して募金をした。
決して心からの善意とは言えない、くそったれな気持ちが混じった募金だった。
おっさんを避けて通らなければ彼らに気づかなかったろう。

うるさいおっさんがわめいていると通報すれば、警察は動いてくれただろうか?
ただ、くそったれなことに私は今日に限って携帯を忘れていた。
くそったれな気持ちで帰途につく。
おっさんをぶん殴れば、このくそったれな気持ちは収まるだろうか?
ただ、くそったれなことに私は金属バットを持っていない。

くそったれな気持ちでした募金は、ちゃんと貧しい人の役に立ってくれるだろうか。
くそったれな気持ちで、なにもできない私はこの文章を書き殴るしかなかった。
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